【作品内容】
静岡市在住の医師・菅野寛也先生の静岡大空襲に関するエピソードをもとに、静岡県浜松市出身の作曲家・伊藤康英氏によって作曲。
静岡大空襲の際に亡くなったB29のアメリカ兵を慰霊したことに始まる、日本とアメリカとの、垣根のない慰霊、鎮魂のドラマ。
戦渦にありながら、人間の尊厳を忘れず、お互い国のために戦った戦友に祈りを捧げる心の大切さを伝える。
戦争の中でも人間の尊厳を忘れず、国のため、互いのために戦った戦友に祈りを捧げる心の大切さを伝えています。このオペラは、2019年にチャリティにご協力いただいた方にご覧いただく予定です。
オペラの詳細については、ウキウキプロジェクトのホームページをご覧ください。http://ukiukishizuoka.com/
【菅野寛也氏プロフィール(菅野分院医院長)】 1933年生まれ。著書「たったひとりの慰霊祭」日米戦没者の慰霊を続ける医師84歳、少年時代2000人以上が犠牲になった静岡空襲を体験した菅野さんは、昭和47年から45年間にわたって空襲の犠牲となった市民と、静岡市内に墜落したB29のアメリカ軍兵士の合同慰霊祭を続けている。 平成3年からはハワイの真珠湾を毎年訪問し、真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナの上に作られた記念館、アリゾナメモリアルで日米戦没者の慰霊も続けている。その活動は年々広がり、2016年12月初めて開かれた日米両国の公式の追悼式典の実現に繋がる。安倍総理大臣と、アメリカの当時のオバマ大統領の共同会見も行われた。菅野氏も出席。菅野氏は敵味方無く死者を悼むことこそ、平和への道筋だと考えている。
【伊藤康英氏プロフィール(作曲家・洗足学園音楽大学教授)】 吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」は、音楽教科書の鑑賞曲としても取り上げられ、世界的なレパートリーとして知られる。一方、声楽作品の人気も高く、オペラ「ミスター・シンデレラ」(髙木達/鹿児島オペラ協会委嘱)は、2001年初演以来、2004年(新国立劇場中劇場/日本オペラ協会)、2015年(国民文化祭/鹿児島)、2017年(新国立劇場小劇場/日本オペラ協会)など、しばしば再演されている。 オペラ「天生」(荒井間佐登/飛騨文化センター委嘱/2015)、オペラ「起承転転」(和合亮一/2015)、合唱オペラ「ねこはしる」(工藤直子/津山国際音楽祭委嘱/2003)、オラトリオまたはシアターピース「オン・ザ・ロード」(和合亮一/2017)などの舞台作品がある。東京藝術大学作曲科及び同大学院修了の後、同大学非常勤講師を長らく務める。日本音楽コンクール作曲部門入賞。静岡県浜松市出身。浜松ゆかりの音楽家顕彰、浜松やらまいか大使。「浜松市歌」「伊達市歌」(福島県)作曲者。www.itomusic.com
【高木 達氏プロフィール(台本)】 1950年、福島県いわき市に生まれる。劇団青年座研究所 元所長。日本演出者協会会員、日本放送作家協会会員、日本演劇協会会員 現在いわきPIT劇場監督。NHK 「風の家」 脚本 イタリア放送協会賞受賞。いわき演劇の会、東京公演「東の風が吹くとき」脚本・演出池袋演劇祭25周年記念特別賞受賞