世界標準をベースに、初心者でも無理なくできる高音練習を順序立てて行うことで、喉を傷めることなく、自分の美しく遠くまで届く声で長く歌える高音メソッドを公開しています。ベースとなる方法は以下の2つの組み合わせでです。 ひとつは、田川理穂が長年ミラノ・スカラ座のソリストを務め、ミラノ・スカラ座専属歌手養成学校の主任講師でもあるシルヴェストロ・サンマリターノ氏から学んだテクニック。 もうひとつは、エリザベート・シュヴァルツコップの弟子で国立音楽大学名誉教授、二期会ドイツ歌曲研究会会長の岩渕嘉瑩先生の長年の発声研究の成果を結集したもので、田川理穂が日本人の骨格や言葉遣いに合わせて独自に考案したメソッド「トレB(トレビ)」です。これまで田川理穂は、このメソッドを門外不出として直接指導してきました。 しかし、多くの人が声の悩みを抱え、歌うことが楽しいどころか苦痛になっており、全国から新幹線や飛行機を乗り継いで私のもとを訪れており、さらに、日本の音大生でもこの状況は変わらず、初級レベルの指導の必要性も、この情報を公開した理由のひとつで す。このような状況は、全部とまでは言わないまでも、世界的に作り出されています。 その原因のひとつは、解剖学的・生理学的に無理のある歌い方を感覚で覚えてしまったことや、「いい声=大きい声・高い声」と勘違いし、声域や歌、体の仕組みなど、自分に合わない無理な歌い方をしてきたことなどがあります。 しかし、多くのコンサートで経験してきたように、聴衆にとって良い音とは、響きがあり、その人の全身を生かし、表現力があり、自然な体の仕組みを生かした声です。内容は以下のようになります:1.柔らかく滑らかな声を出すためのストレッチ 2.滑らかな高音を出すための筋肉とそのほぐし方 3.滑らかな高音を出すためのブレス・トレーニング 4.滑らかな高音を出すための口蓋垂の位置の確認とその保ち方 5.滑らかな高音を出すための顎の位置とその保ち方 6.高音を柔らかく自然に出すための準備、高音時の恐怖心や体の収縮を防ぐ 7.高音を出すための日々のコツ 8.高音が少し出せるようになったら次のステップ 9.音楽を使ってスムーズに高音を出す練習方法