最近、一緒にお仕事する方達、同年代も含め、価格破壊が起こっていると話題にのぼることがよくある(>_<) 音楽の仕事においての価格破壊のお話です… 私の場合… 3歳前にピアノを始め、小学校入学前にはソルフェージュを習い始め、小学校4年生からブラスバンドでクラリネットを吹くようになり、途中から楽器(ぴんきりですが、数万円では買えません…)も買い、小学校高学年でピアノも、音楽大学の教授と幼い頃からついている先生の両方にお世話になり始め…受験が近く付くと、私の幼い頃からついている先生が教授のホームレッスンに同行して下さいました。そして、毎日毎夜、ご自宅でレッスンしてくださいました♪すごい『愛』です。ありがたいです…☆彡この先生の愛なしに、私の存在は決してありませんっ!! 愛の話はまたゆっくりいたしますが、本日は音楽家になるための費用、そして、その上の価格破壊のお話しです。 まだ小学校6年生です…ようやく無事に合格し、音楽中学校に入学します。私は私立の音楽中学校でしたので、週一回の学校でのレッスン(授業料に含まれています)の他に、担当教授のホームレッスン(当然別料金です)と、それを支えてもらう別の先生のレッスンは続きます。ソルフェージュもです。その他に語学も習っていました。音楽中学校から高校に上がる際、声楽科に転科する予定でした。 ピアノの教授以外に、音楽高校声楽科受験のための声楽の専門の先生のホームレッスン(参考のために…数千円ではありません)に通います。先生が必要とおっしゃり、時間をつくってくださるとあれば、週に何度も通います。もちろん、その都度、謝礼をお渡しします。 うちの両親(親御さんはどちらもおなじですよね)は、私の教育のために惜しまずにかけてくれました。 ここまでざっと書き出しましたが…実際にはもっと細々とかかります。 さて、まだ音楽中学校から高校に上がる段階… この先は、またいつかお話ししますが、こうして音楽家は育てられていくのです。お稽古をしなければ、腕は上がりません。先生方のお稽古には相応のレッスン代がかかります。これは、今現在も同じです。ただ単にボヤッと仕事をしているのではありません。勉強、お稽古、一生続きます。同時にお仕事で音楽をしながら、学んで習得し、磨いていくものもあります。それが経験となり、音楽家の財産に加わります。 ざっくりしか書きませんが、今日の私が在りますのに、都内一等地に土地付の豪邸が一軒建つくらいの費用がかかっています。留学もしていますし、お稽古をやめていないので、それも含めてですが…それで、やっと、今日の私が在るのです。パーっとピアノ勉強して、パーっと声を出して、パーっと仕事を始めて…そういう流れではありません…他の音楽家の方々も同じです。当たり前の費用かもしれませんが… みなさまの前に立ち、指導をしたり、歌ったり、ピアノを弾くということは、そういうことの上に成り立っているのです。 ちゃら〜っと運良くそこにいるのではありません… だから、ちょっと弾くだけだから「???円でお願い!」、とか、ちょっと歌って!ほんの少しだから「???円で良いでしょう?」とか…価格破壊が起きているらしいですが、もう少しだけ、ご配慮いただきたい。稀に、ごく稀に、lazyな音楽家もいますが、みんな努力して、努力して、研鑽を積んでそこにいるのです。どうぞ、値踏みなどなさらないでいただきたい…足元を見るようなご発言をなさらないでいただきたい。。。悲しくなります。チョチョっとなんてないんです。私は幸い、有難いことに、みなさまのお気遣い、ご配慮のおかげで、このような悲しい打診を受けたことはありませんが… これは、あくまでも私の家での出来事ですが、夫がたまに、「りぃちゃん、この謝礼(相場料金をいただいていても)より、通ったレッスン代の方が高いじゃん(^_^;)」と申します。「その通りっ!」とはなりません。その本番のためだけにレッスンに行くのではないのです。その1回ごとのレッスンこそが、長い長い将来への音楽の貯金になるのです♪それが、そのお稽古の積み重ね、本番の積み重ねこそが、みなさまへの指導に還元されるのです。 演奏する機会を与えてやってるんだから、有難いと思え…このようなお言葉もたまに耳にします。これをまた、同じ音楽家がおっしゃることもあり、悲しくなります…(u_u) なんだか、よく分からないお話になってしまいましたね… 最近、嘆いている音楽家によくお会いするので、記事にしてみました。 先日、栄区のイヴェントで着ました♪...
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